気になる人に「いい人を紹介して」と言われ、自分は恋愛の相手として見られていないのかと迷っている方へ。その一言だけでは、あなたへの恋愛の意思は決められません。まずは、誰を誰に紹介する話なのか、相手は実際に紹介を希望しているのかを確かめましょう。
紹介の希望が分かっても、あなたが紹介役を引き受けるかは別に考えてかまいません。進めるなら、紹介を受ける二人に希望と情報の共有範囲を確認します。引き受けたくないときは、好意を明かさずに断ることもできます。すでにあなたとの交際を断られている場合は、その返事を受け止めてください。
この記事では、紹介の話を確かめる言葉から、断り方、一度引き受けた後の見直しまで説明します。具体的な確認や返し方は編集部の提案です。本文の会話・状況例は、すべて編集部が作成した架空例です。
紹介する人・される人の整理
最初に、自分、気になる相手、もう一人のうち、誰が紹介役で、誰と誰が会う話なのかを整理しましょう。「紹介して」と「紹介するよ」では、あなたの立場が変わります。
紹介役になるのか、紹介を受けるのかが分かれば、次に答えることも明確になります。相手との恋愛の可能性が気になっていても、その判断と、目の前の紹介を引き受けたいかは分けて考えます。
相手から紹介を頼まれた場合
気になる相手から「いい人を紹介して」と頼まれたなら、あなたが紹介役となり、知り合いの誰かを相手に引き合わせる話かを確かめます。
私の知り合いを、恋人候補として紹介してほしいということ?
その場で引き受ける返事をする必要はありません。候補が浮かんでも、まずは「紹介できるかは、少し考えさせて」と保留できます。候補本人の希望を聞く前に、名前や写真を見せるのは控えましょう。
相手が本気で紹介を頼んでいても、冗談で口にしていても、その依頼だけであなたへの恋愛感情までは分かりません。また、候補となる人が紹介を希望しているかは、まだ別に確認する必要があります。
相手が紹介を申し出た場合
「いい人を紹介するよ」と言われた場合は、気になる相手が紹介役となり、あなたが別の人を紹介される立場かを確かめましょう。

この場合に考えたいのは、自分が誰かを紹介してもらいたいかどうかです。相手を好きだから断れない、別の人に会えば相手が嫉妬するかもしれない、といった理由だけで会う約束を進めるのは避けましょう。紹介される候補にも、その人自身の希望があります。
今は会いたくないなら、「声をかけてくれてありがとう。今は新しく紹介を受けるつもりはないんだ」と返せます。
第三者から紹介を頼まれた場合
別の友人から、あなたが気になっている人を「紹介して」と頼まれることもあります。このとき、紹介を頼むのは友人、紹介の候補となるのは気になる相手、間に立つのはあなたです。
あなたが決められるのは、その仲介を引き受けるかどうかです。引き受けると答えたとしても、気になる相手が紹介を受けたいかは本人が決めます。本人に聞く前に、友人へ「会ってくれると思う」と約束したり、日程を決めたりしないようにしましょう。
気持ちが複雑で引き受けられないなら、候補の人に代わって断るのではなく、「私から紹介するのは難しい」と自分の返事を伝えます。
紹介の発言と恋愛の意思
「紹介を希望しているか」と「あなたと交際したいか」は、別の質問です。紹介してほしいという返事があっても、あなたとの関係について本人が答えたことにはなりません。
笑って言った、普段はよく連絡が来るといった様子から、紹介の言葉に隠れた意味を決めるより、必要なことを本人に短く聞く方法を提案します。ただし、脈なしと確定できないことは、脈ありの保証にはなりません。すでに交際を断られているなら、紹介の発言を理由にその返事を読み替えないようにしましょう。
冗談や友人への紹介との違い
紹介を本当に進める話なのか分からないときは、まず目的を聞きます。
実際に誰かに会ってみたいという意味?
友人として会う話? それとも恋人探しの紹介?
「その場の冗談だよ」という返事なら、紹介の約束としては進めずに話を終えられます。「友達の集まりに来てほしい」という話なら、恋人候補を取り持つ紹介とは分けて受け止めましょう。
反対に、恋人探しとして本当に紹介してほしいと言われたら、その希望に協力するかを考えます。どの目的だったかが分かることと、あなたへの恋愛の意思が分かることは同じではありません。
自分との関係についての返事
あなた自身の気持ちも伝えたいなら、紹介への返事とは分けて話せます。たとえば、「紹介の話とは別に、私はあなたのことが気になっています。恋愛の相手としてはどう思っていますか」と、自分との関係について聞く方法があります。
好意を話すかどうかは、自分で選んでかまいません。紹介役を断るために、必ず気持ちを打ち明ける必要はありません。
相手から「あなたみたいな人がいい」と言われていても、それだけを自分との交際への承諾とは扱わず、本人が何を望んでいるかを確かめましょう。交際を断る返事なら受け止めます。「答えたくない」と言われたり、はっきりした返事がなかったりするときも、繰り返し回答を求めたり、友人を通じて本音を探ったりせず、いったん話を止めます。
普段の親しさについても整理したい方は、友達の脈ありサインを親しさだけで決めない見分け方も参考にしてください。
紹介を進める前の希望と共有範囲
紹介役を引き受けたいと思ったら、次は紹介を受ける二人の意思を確かめます。依頼した人の希望だけでなく、候補となる本人が紹介を受けたいか、どの情報なら相手に伝えてよいかも確認しましょう。
恋愛関係の境界設定について、love is respectは、自分とパートナーはそれぞれ何を共有するかを選ぶと説明しています。love is respectの解説
以下に示す紹介の確認手順は、編集部の提案です。紹介に関心があるかを聞き、その返事を受けて共有する情報と会い方を相談する、という順に進めます。
両当事者への確認と連絡先の共有
紹介を受ける二人には、それぞれ本人に希望を聞きます。最初は名前や勤務先など、その人を特定する情報を出さずに、「恋人探しの紹介に関心はある?」と尋ねる方法があります。一方が希望していても、もう一方の返事が出るまでは、会う約束を取り付けないようにしましょう。
二人とも関心があると分かったら、誰に何を伝えてよいかを確認します。名前、写真、連絡先、私的なメッセージは、まとめて共有してよいものとせず、使いたい情報ごとに本人へ聞きます。
名前を相手に伝えてもいい? 連絡先は、会ってから自分で交換したい?
名前を伝える了承があっても、写真や連絡先を渡してよいと決まったわけではありません。知っている連絡先を一方的に教えたり、返事がないまま二人をグループに追加したりせず、了承された範囲で進めます。見せてもらったメッセージを、紹介の説明としてそのまま転送することも控えましょう。
共有を認められた情報を二人に伝えた後、実際に紹介を進めてよいかをそれぞれに改めて聞きます。候補の人気や経歴、交際相手の有無についての噂を、本人の返事の代わりにはできません。紹介を希望しないという返事があれば、候補として話を進めるのを止めます。
紹介の方法と仲介の範囲
二人とも紹介を希望したら、どの形で知り合いたいかを相談します。連絡先を交換して本人同士で話すのか、まず複数人で短時間会うのかなど、二人の希望に合う方法を選びましょう。希望が合わないときは、どちらかを説得して予定を作る必要はありません。
紹介役が顔合わせの場を用意するなら、目的や参加する人に加え、日程の候補と費用負担も二人へ確認してから決めます。その後の予定をどこから本人同士で決めるかも、先に話しておくと、引き受ける内容が明確になります。
最初の顔合わせまでは手伝うけれど、その後の連絡は二人でお願いしたい。
同じ場で会う了承、連絡先を交換する了承、交際する了承は、それぞれ別に受け止めましょう。紹介役が二人の恋愛感情まで分かっていると考えず、会った後のメッセージや返事の報告を求めない範囲で関わります。途中で辞退する人がいれば、その意思を尊重します。
紹介役を引き受けたくないときの伝え方
気になる相手からの頼みでも、紹介役を引き受けない選択があります。ほかの人との出会いを取り持つのがつらい、仲介を続ける余裕がないなど、自分の希望も含めて考えてください。
love is respectの恋愛関係における境界設定の解説では、心地よさに応じて境界を調整する選択があると説明されています。love is respectの解説
紹介役を断る具体的な言葉は、編集部の提案として次に示します。断る際に、あなたの好意や詳しい私生活まで話すことを条件にせず、まず引き受けられないという意思を伝えましょう。
気持ちを伏せた断り方と希望の伝え方
好意を明かさずに紹介役を断りたいなら、引き受けられないという返事だけを短く伝えます。以下も編集部が作成した架空の会話例です。
ごめんね。今は紹介役は引き受けられない。

紹介を申し出られたときは、自分が紹介を受けたいかを答えます。「断ると好意が伝わるのでは」「相手を傷つけるのでは」と不安でも、相手がどう受け止め、反応するかを自分で決めたり、保証したりはできません。
好意を伏せたいときは、相手や候補の人柄への評価は加えず、今は紹介を受けないという自分の希望に絞り、お礼とともに短く伝える方法を提案します。気遣いのために、望まない紹介を受ける必要はありません。
声をかけてくれてありがとう。今は新しく紹介を受けるつもりはないんだ。
紹介役を断る際に自分の好意も伝えたいなら、その気持ちを理由として添える選択もあります。
あなたのことが気になっているので、紹介役は引き受けられません。
気持ちを伝える場合も、交際や気持ちの説明を見返りに求めず、自分の希望として話しましょう。理由を重ねて聞かれても、「詳しくは話せないけれど、今回は引き受けられない」と自分の返事を繰り返せます。候補となる人の悪評や作り話を、断る理由に使わないようにしましょう。
引受けた後の取り下げと情報共有の見直し
一度「紹介するね」と答えた後で、続けるのが難しいと分かることもあります。その場合は、候補にまだ声をかけていないのか、すでに紹介の話を伝えたのか、二人が連絡を取り始めているのかを整理しましょう。
候補に話す前なら、まず依頼した人に、紹介役の引受けを取り下げると伝えます。すでに候補へ声をかけているなら、その人にも自分からの仲介は続けられないと知らせます。約束を曖昧にしたまま待たせず、どこまで進めたかと、今後は進めないことを伝える方法を提案します。
紹介すると答えたけれど、紹介役を続けるのが難しくなりました。まだ候補には声をかけていません。今回の引受けは取り下げさせてください。
共有済みの情報があれば、追加の共有を止め、その情報が誰にどこまで渡っているかを本人へ伝えます。受け取った人には、渡した写真や連絡先の削除、ほかの人へ転送しないことをお願いする方法があります。ただし、お願いをしても、すでに渡った情報を完全に回収できるとは限りません。
二人がすでに連絡を取り合っている場合は、あなたが仲介を続けるかと、二人が連絡を続けるかを分けます。自分は紹介役を降りると伝えつつ、二人のやり取りを勝手に止めさせないようにしましょう。
紹介の返事を受けた後の付き合い方
紹介を断ったり、候補から断られたりした後は、その返事を踏まえて今後どこまで関わるかを考えます。紹介が成立しなかったことから、気になる相手の本心や、誰に責任があるかまで決める必要はありません。
相手に思い直してもらうために冷たくする、紹介の結果を周囲に話して反応を見るといった駆け引きよりも、自分が続けられる関わり方を選びましょう。相手や候補が個別に伝えてくれた断りの理由や私的な返事は、周囲へ広めずに扱います。
保留・断りの後の距離
紹介への返事が保留だったり、返ってこなかったりするときは、まだ進める了承がないものとして、情報の共有や日程の調整を止めます。写真や連絡先を渡したうえで、返事を待つ形にはしないようにしましょう。
待ち続けることがつらい場合は、相手に期限までの回答を迫る代わりに、自分からの紹介を見送ることを伝えられます。「今回は私からの紹介は見送るね」と区切れば、了承がない紹介を進めず、自分も仲介から離れられます。何日待てば本心が分かる、という日数で決める必要はありません。
あなたとの交際を断られた場合は、その返事を尊重します。そのうえで、友人として話し続けるのか、気持ちを落ち着けるために私的なやり取りを少し控えるのかは、自分で選べます。
共通の仕事や集まりの用件があるなら、その連絡と私的な接触を分けて考えましょう。距離を置くと伝える際も、「紹介や恋愛の相談は今は受けられない」のように、自分が難しいことを具体的に示せます。
紹介が進んだ後の二人の判断
紹介した後に会うか、連絡するか、関係を続けるかは、当事者である二人の希望に委ねましょう。紹介役が次の約束や返事を取り立てたり、一方の断りを聞いて説得したりする必要はありません。
気になる相手に別の人を紹介して、自分の気持ちがつらくなったときも、二人のやり取りの報告を求める代わりに、自分が続けられる範囲を伝えます。
これからの連絡は二人でお願いしたい。私は恋愛相談までは引き受けられません。
紹介をきっかけに二人がどうなるかや、あなたと相手の関係がどう変わるかまで、引き受けた時点で決めることはできません。二人の意思を尊重しながら、自分が引き受けること、ここからは引き受けないことを伝えてかまいません。
